ひとり親家庭、7割超が子どもの服新調できず NPO調べ

ひとり親家庭、7割超が子どもの服新調できず NPO調べ
iStock.com/Lilechka75
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 「服や靴が買えず、全員靴に穴があいているため、雨の日がつらい」――。ひとり親家庭の7割以上が、子どもの服が古くなっても経済的な理由で買い替えを諦めた経験があることが、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンがこのほど公表したアンケート結果で分かった。

 アンケートは昨年11月から12月にかけて、ひとり親家庭の保護者延べ1500人に衣服の困り事についてオンライン経由で質問した。

 過去1年間に必要な衣服を買えなかった経験があった保護者は、回答者732人のうち8割近くに上った。「よくあった」は30.1%、「時々あった」が23.0%、「まれにあった」は24.7%だった。

 次にひとり親家庭になって以降の衣服の調達状況を質問。保護者自身が破れたり、汚れたりなど古くなった衣服を着続けることについて同じく732人に尋ねたところ、38.3%が「かなりある」、46.0%が「まあまあある」と回答した。

 また740人のうち7割以上の保護者が、子どもの服が古くなったり、サイズが合わなかったりしても経済的な理由で買い替えを諦めた経験があると回答。諦めたことが「かなりある」は25.3%、「まあまあある」は47.4%に上った。

 自由記述では「子どもが友達と遊びに行く約束をしてきたときに、着ていく服がなくて、約束を断ったと聞いた」「子どもから授業参観はきれいな洋服で来てと言われ、洋服が用意できず授業参観に行けなかった」などの声があり、対人関係や学校生活に影響を来している実態が垣間見えた。さらに「服や靴が買えず、全員靴に穴があいているため、雨の日がつらい」「食べるのが精いっぱいなので、洋服まで手が回りません」など、ひとり親家庭の厳しい状況も伺えた。

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