広島県教育委員会は2月6日、日本マクドナルドと教育活動で連携していくための協定を結んだ。児童生徒の職業体験や教員研修などで協力してもらうという。同社が教委とこうした協定を結ぶのは全国で初めて。
県教委によると、2024年度から県内の店舗での職場体験をスタートさせるなど、児童生徒のキャリア教育の充実を図る。特別支援学校の生徒の就労支援の一環で、職場実習の受け入れにも協力してもらう。
また、民間の人材育成のノウハウを生かした教職員研修にも着手する。同社の人材育成施設「ハンバーガー大学」のスタッフを講師に迎え、コミュニケーションやリーダーシップなど教育活動にも生かせるスキルを学ぶという。
両者には既に連携・協力の実績がある。昨夏には県内の教職員約40人が、同社スタッフが実施するオンライン研修に参加。「校内のコミュニケーションスキルアップ」をテーマに、相談を受けたときの対応方法や声掛けのポイントなどについてロールプレイングを交えながら学んだ。研修後にアンケートを実施したところ、参加者の満足度は高かったという。
県教委の担当者は「協定をきっかけに、県内の児童生徒に多様な学びを提供していきたい」としている。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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