【私を支えた「この一冊」(42)】実証的教育研究の技法

【私を支えた「この一冊」(42)】実証的教育研究の技法
【協賛企画】
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 名古屋市教育研究員として、西川純先生にご指導を賜ったふた昔前。「学び合い」に感銘を受けたのはもちろんだが、この本に出会えたことも大きな財産となった。

 本著には、「研究の取っ掛かり・データの定義・具体的な論文の記述」が、理論の裏付けと共に具体的に記されている。「多くの先輩から口伝で教えてもらったものや、自分なりに編み出した方法」で研究を進めていた不完全燃焼の私にとって、分かったぞという感覚を伴った衝撃的な出会いであった。その後、多くの後輩に紹介したことは古き良き思い出となっている。

 「目的と結論が1対1に一致しない論文は読者にとって迷惑」と語る西川氏。本著の副題は、「これでできる教育研究」である。納得。

西川純 著 大学教育出版
西川純 著 大学教育出版
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