熊本市教育員会は3月11日、市立中学校全42校の電話に録音機能を導入したと発表した。通話を録音することで教職員に適切な対応を促すほか、保護者からの理不尽な苦情などを抑止し、教職員の精神的な負担を減らすことが狙い。同じく、市立幼稚園でも導入した。
市教委によると、事前に録音を通告するアナウンス機能も搭載するほか、学校から外部にかける通話も録音できる。
学校の電話には保護者からの理不尽な苦情や要望が寄せられることも多く、教職員の精神的負担や長時間労働の一因とされてきた。録音機能を導入することで通話内容を記録できるため、トラブルの回避や保護者からの理不尽な要望への抑止効果が期待できる。担当者は「教職員自身の意識が高まることで、これまで以上に適切な対応ができるようになれば」と話している。
市教委では今後、中学校や幼稚園での効果を検証した上で、市立小学校でも導入する方針を示している。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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