本校は、施設一体型の小中一貫校から令和2年に義務教育学校になり、5年目になる。
「9年間で生徒を育てる」をモットーとし、授業・清掃・給食・学校行事など様々な活動を通して、上の学年の生徒が下の学年の生徒に思いやりをもって接している姿が日々の活動の中で見られる。
また、8年生(中学2年生)では、村の海外派遣事業として、将来を担う人材育成のために生涯学習の一環として、中学生を海外に派遣している。国際的な視野をもち、これからの生き方にも役立てることを狙いとしてこの事業は行われている。現地で多くの人々との交流やホームステイなどを通して、日本国内ではできない多くの貴重な体験をし、きっと一人一人の成長の糧となり、将来の飛島村を担う人へと成長していくことを願っている。
さらに昨年度から、総合的な学習・生活科を「飛島未来探究科」として、積極的に地域に関わる学習を進めてきている。その中で9年生(中学3年生)は、今年初めに起きた能登半島地震をきっかけに、飛島未来探究科の時間を、防災教育に充てている。その中で、村の防災方針や避難所設備について学習を進めたり、東日本大震災避難者から、直接話を聞かせていただいたり、地域の防災関係者の方々との関わりの中で、防災に関する知識や技術を習得してきている。今後も地域と関わりながら、①ふるさとを誇りに思う子②予測不能な社会でもたくましく生き抜ける子③グローバルな社会で活躍できる子を育てていきたいと思う。
(朝賀昭仁・飛島村立飛島学園校長)