教員サポートシステムの本格的な運用から2年、愛知県総合教育センターでは、2024年度から、本システムの機能をさらに拡充しました。その1つが、研修履歴の記録(ポートフォリオ)を作成・蓄積できる機能の搭載です。当該年度に受講した校外研修のうち、本センターが実施する研修については、自動的に記録に反映される他、センター以外の校外研修や校内研修、自己啓発研修も記録として残すことができます。これまで受けてきた研修履歴が可視化されることにより、蓄積された自らの学びを客観視した上で、さらに伸ばしていきたい分野・領域や新たに能力開発をしたい分野・領域を見いだすことができ、自分にとって必要な研修を認識し、自ら研修を選択して受講することが可能となります。このようなシステムの改善を通して、主体的に研修に取り組み、学び続ける教員を支援していきます。
一人一人の教員が主体的に研修を進めることができるように、自由応募制のeラーニング研修を実施しています。学習指導要領の趣旨を踏まえた授業力向上に資するための「小中学校教科講座」や、特別支援教育に関する「通級による指導・支援の在り方講座」「肢体不自由児の理解と支援講座」など、24年度は16教材を新設し、65教材のeラーニング研修を提供しています。自由応募制のeラーニング講座を一覧にまとめた「研修・講座を活用しよう!」は、公立学校(名古屋市を除く)の教員には、教員サポートシステムのポスト機能を通じて、「研修MyPage」に送付してあります。研修の詳細については、本センターウェブページ掲載の「令和6年度研修事業案内」からどなたでも御覧いただけます。
eラーニング単独講座は、教員サポートシステムで25年2月7日まで申し込むことができます。ぜひ御活用ください。
愛知県教育委員会と(公財)愛知県教育振興会の共催で実施しているあいち教育賞は、本センターで応募の受付を行っております。あいち教育賞は、県内教職員の日頃の研究と実践の成果を広く募ることで、教職員の資質向上を図り、優れた研究・実践を表彰する事業です。また、その研究・実践を普及・還元することで、学校教育の充実を図っています。
今年度は、より多くの先生方に御応募いただけるよう、新たに実践研究部門(学びのフロンティア)と教育研究論文部門の2部門制としました。実践研究部門(学びのフロンティア)は目の前の子供たちの成長を期待させる教育活動などをまとめた作品を、教育研究論文部門は教育理論に基づき、仮説を立てて研究実践した成果などについてまとめた作品を募集しています。募集期間は7月1日より8月1日までです。詳しくは本センターのウェブページを御覧ください。
本センターでは、今日的な教育課題や教科指導についての研究を学校・愛知県教育委員会・大学と連携して進め、その成果を研究発表会で発信します。
今年度は、「子供たちの可能性を引き出す『令和の日本型学校教育』の学びの在り方(2年次)」をテーマに開催し、2年ぶりに講師招聘(しょうへい)の講演を行います。講師は、名古屋大学大学院教育発達科学研究科の柴田好章教授です。講演後には、例年通り分科会に分かれての研究発表・研究協議も開催します。また、研究発表会後に期間限定でオンデマンド動画配信も行います。ぜひ御覧ください。