「低学年の頃は、自分の命を自分で守ることだけを考えていたけど、地域の方と一緒に活動して、自分だけでなく地域の方のことも考えていきたいと思いました」
5年生の男子が全校朝会で、手を挙げて発言しました。「つつじふれあいの日」で思ったことを聞いたときの一こまです。
「つつじふれあいの日」は校区防災訓練に合わせて、防災について学ぼうと、2015年度に始まりました。コロナ禍により5年ぶりの合同開催となりました。開催にあたっては、自治会の方の「今年こそ、子どもたちにいろいろな体験をさせたい」という強い思いのもと、何度も自治会と学校で担当者が話し合い内容を決めました。
1~4年生は、水消火器や煙体験、起震車体験。5、6年生は地域の方と一緒にAEDや避難所間仕切り組み立てを行いました。市の防災危機管理課の方や校区の消防団や女性防火クラブの方々が、活動をサポートしてくれました。昨年の6月2日に東三河を襲った豪雨のように、災害はいつ起きるか分かりません。実際にさまざまな体験ができたことは、子どもたちにとって大変貴重な機会となりました。
本校は、1995年に、豊橋市でいちばん新しい小学校として開校して今年で創立30周年を迎えました。今まで子どもたちは、たくさんの地域の方々に支えられ教育活動を行ってきました。
これからも、地域の方々とのつながりを大切に、地域とともに子どもたちを育てていこうと思います。
(加藤秀之・豊橋市立つつじが丘小学校長)