高知市教育長が辞職 水泳授業中の小4児童の溺死事故で引責

高知市教育長が辞職 水泳授業中の小4児童の溺死事故で引責
iStock.com/fotocelia
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 今年7月に小学4年生の児童が水泳の授業中にプールの中で溺れて死亡する事故が起きたことを受け、高知市教育委員会の松下整教育長は10月16日、その責任を取って辞職した。事故検証委員会が立ち上がり、高知市の9月の定例議会での対応も済んだことから、残りの任期を2カ月あまり残す形での辞職となった。

 事故は今年7月5日午前10時52分ごろに、市立南海中学校のプールで発生。同中のプールを借りて水泳の授業を行っていた市立長浜小学校4年生の男子児童が溺れていることに他の児童が気付いた。すぐに救助され病院に救急搬送されたが、同日夜に亡くなった。

 市教委では事故を受けて8月に専門家による事故検証委員会を立ち上げ、事故原因の解明や再発防止策について検討を開始した。松下氏は事故発生直後から道義的責任を感じていたといい、検証委員会の議論が始まったことと、市の9月の定例議会での対応も済んだことを踏まえ、このタイミングでの辞職を決めた。

 松下氏の任期は今年12月末までで、2カ月あまりを残しての辞職となった。

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