私がこの本と出合ったのは30代の初め、同僚からの紹介である。学級経営がうまくいかず、軸が定まらなかった私にとって、その同僚の学級経営は憧れであり、さまざま相談する中で本書のことを教えてもらった。
本書は、個人の成長や効果的な人間関係を築く原則として、基本となる習慣を7つにまとめている。全てを道標としているが、特に心に留めているのは、「物事の見方」である。
「状況を変えたければ、まず自分たちを変えなければならない。そして自分たちを効果的に変えるには、まず自分たちの知覚、ものの見方そのものを変える必要がある」
社会の変化が急激に進み、価値が多様化する時代を生きるためには、自分の軸をしっかり持つこと、と自らを戒めつつ、定期的に本書を読み返し、心の糧としている。
(小山幾子・豊田市立青木小学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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