子どもが通いたいと思う学校づくり ~本物に触れる活動、仲間と協働する活動の充実~ 一宮市立浅野小学校

子どもが通いたいと思う学校づくり ~本物に触れる活動、仲間と協働する活動の充実~ 一宮市立浅野小学校
芸術鑑賞会で和太鼓を叩き、楽しむ様子
【協賛企画】
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はじめに

 本校は、「夢や希望をもち、心豊かでたくましく自ら学ぶ浅野の子を育てる」ことを教育目標とし、学び合い、特色があり魅力に富む信頼される学校づくりを推進している。子どもたちが「学校が楽しい」と思えるように、学校行事や授業、特別活動を充実させ、夢や希望を持ったり、考えを伝え合ったりできる子どもたちを育てたいと考え、学校行事や地域学習において、外部講師の話を聞く場を設け、本物に触れる活動や仲間と協働する活動を多く取り入れるように計画した。

研究の実際

(1)本物に触れる活動

①バレーボール教室

 プロバレーボール選手に、プロになるまでの歩みや選手としての活動についての話をしていただく機会を持った。スパイクやパスを受ける体験では、「ドキドキした」と話す子もおり、緊張と笑顔があふれる時間になった。

②芸術鑑賞会

 和太鼓とマリンバの演奏会では、床から響く和太鼓の音に驚き、圧倒されている子どもたちの様子が見られた。仲間と心を一つにする演奏を生き生きと楽しんでいた。

(2)外部講師から学ぶ

①国際交流

 国際交流員からニュージーランドのあいさつや食生活などの話を聞いた。日本の文化との共通点や違いを聞き、興味を持って学ぶことができた。

②福祉実践教室

 身体に障害のある方から生活の不便さやどんな助けがあるとうれしいのかを教えていただいた。「できないことより、できることを見つける」という話に子どもたちは真剣に耳を傾けていた。また、車いす、点字、手話の講座に分かれて学んだ。障害のある方の生活を知るとともに、自分たちの今後の生き方を話し合い、考えを深める機会になった。

③眠育講座

 日本快眠協会のおねむり先生に睡眠の大切さについて話していただいた。仲間と一緒に足裏快眠法を楽しみながら実践し、生活習慣を見直すことができた。

④歴史学習

 校区に住んでおられる歴史研究家の平尾栄滋さんに「浅野公園にまつわる歴史」と「ものづくりの国 日本」について話していただいた。地元侍・浅野長政の活躍に、子どもたちは驚いていた。郷土を愛する心と自分を大切にする心を養う機会になった。

研究の成果と課題

 アンケートを取った結果、「学校は楽しいか」という質問に「思う」「どちらかというと思う」と肯定的に答えた子は96・63%おり、一昨年度の94・32%を上回った。その理由に「行事が楽しいから」とする意見があった。心揺さぶられる体験を計画し、本物に触れる活動を多く取り入れてきたことが、子どもたちの心に響く結果になったと考える。今後も本物に触れる活動や仲間と協働する活動を取り入れ、子どもたちが「学校が楽しい」と思えるように取り組み続けていきたい。

(文責・今枝育彦校長)

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