【私を支えた「この一冊」(51)】新編 知覧特別攻撃隊

【私を支えた「この一冊」(51)】新編 知覧特別攻撃隊
【協賛企画】
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 自分の父が特攻隊に関わりがあったことから、一度は訪れようと思っていた鹿児島県の知覧特攻平和会館で見つけたのがこの本である。

 特攻隊として散っていった若い兵士たちや彼らの最期に関わった人々の日記や手紙などが掲載されている。読むたびに、この若者たちはどんな思いでこれらをしたためたのかと胸を締め付けられる思いになる。「(特攻)隊員の人たちの多くは、戦争をしてはならない、平和な日本であるように、ということを言っていました。そして、そのことをできるだけ多くの人々に伝えてほしいとも言っていたのです。」

 この本は自分に、戦争を絶対に起こしてはならないという強い気持ちを抱かせてくれただけでなく、「生きるということの意味」をあらためて考えさせてくれた一冊だ。

 (高橋正樹・新城市立新城中学校長)

高岡修 編 ジャプラン
高岡修 編 ジャプラン

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