自分の父が特攻隊に関わりがあったことから、一度は訪れようと思っていた鹿児島県の知覧特攻平和会館で見つけたのがこの本である。
特攻隊として散っていった若い兵士たちや彼らの最期に関わった人々の日記や手紙などが掲載されている。読むたびに、この若者たちはどんな思いでこれらをしたためたのかと胸を締め付けられる思いになる。「(特攻)隊員の人たちの多くは、戦争をしてはならない、平和な日本であるように、ということを言っていました。そして、そのことをできるだけ多くの人々に伝えてほしいとも言っていたのです。」
この本は自分に、戦争を絶対に起こしてはならないという強い気持ちを抱かせてくれただけでなく、「生きるということの意味」をあらためて考えさせてくれた一冊だ。
(高橋正樹・新城市立新城中学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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