本校では、「主体的・対話的で深い学び」の実現のために、ICT機器を児童の思考を促すための有効なアイテムの一つとして効果的に活用した授業改善に取り組んできた。
また、教師主導の学習ではなく、魅力的な学習環境や課題を設定することで、子供たち自身が「~したい!」と思える質の高い深い学びができるのだと考えている。本研究では、「魅力的な単元の導入やゴール設定」「自己選択」「振り返り」を手だての3つの柱とし、個別最適な学びと協働的な学びを繰り返すことで、誰一人取り残すことなく、「~したい」と目を輝かせながら主体的に学習を進めたり考えを深めたりする子供たちの育成を目指している。
研究を進めるために、新たに3つの部会を設定し直した。月に一度、研究推進部会を設定し、確かな学力を身に付けるために必要なスキルを獲得するための手だてを話し合い、実践している。
(1)授業づくり部会
目指す姿に近づける授業内容の検討・提案。教室掲示の見直し。
(2)かかわり合いスキルアップ部会
主体的・対話的で深い学びに必要な基礎的コミュニケーション力の習得。
(3)ICTスキルアップ部会
授業で有効なICT活用技能の獲得と向上。
6年生では、研究主任が提案授業を示し、皆で協議した。振り返りからスタートする授業展開、必要感を引き出し個々に追究したくなる学習の在り方、全体で情報を共有し考えを深め合う学習、自己選択をさせること、共同編集を可能にするさまざまなソフトの活用の仕方についてなど、今後の研究についての考えを深め、具体的なイメージを共有することができた。
2023年度より、みよし市教委の研究委嘱を受け、研究実践を重ねてきた。講師として、岐阜聖徳学園大学教授の玉置崇先生より、研究のご助言ご指導をいただきながら、25年度の研究発表会に向けて研究を継続している。今後も、子供たちの「~したい!」という思いを引き出し生かした授業実践を追及していきたい。
(文責・竹山伸幸校長)