【私を支えた「この一冊」(52)】東井義雄「いのち」の教え

【私を支えた「この一冊」(52)】東井義雄「いのち」の教え
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 『東井義雄』。今更ながら、教育に携わる方にとって知らない方はいないと思います。多くある著書の中で最初に出合ったのがこの本『東井義雄 「いのち」の教え』でした。今から30余年前。退職される校長先生から、「いい本だから読んでみなさい」と言われ、頂戴しました。当時は駆け出し教師であり、授業はもとより、生徒指導、保護者対応など、いっぱいいっぱいの状況でしたが、いつかは自分も教師として、そして親としてこうありたいと憧れを感じながら読んだ記憶があります。冒頭に「自分は自分の主人公、世界でただ一人の、自分をつくっていく責任者です」とあります。教師は、子どもが自立し、胸を張って人生を歩んでいけるように学びを支えること、そして、自分自身も子どもから学びぬくのを忘れないことをこの本は教えてくれました。

 (石田浩貮・一宮市立奥小学校長)

東井義雄 著 佼成出版社
東井義雄 著 佼成出版社
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