『東井義雄』。今更ながら、教育に携わる方にとって知らない方はいないと思います。多くある著書の中で最初に出合ったのがこの本『東井義雄 「いのち」の教え』でした。今から30余年前。退職される校長先生から、「いい本だから読んでみなさい」と言われ、頂戴しました。当時は駆け出し教師であり、授業はもとより、生徒指導、保護者対応など、いっぱいいっぱいの状況でしたが、いつかは自分も教師として、そして親としてこうありたいと憧れを感じながら読んだ記憶があります。冒頭に「自分は自分の主人公、世界でただ一人の、自分をつくっていく責任者です」とあります。教師は、子どもが自立し、胸を張って人生を歩んでいけるように学びを支えること、そして、自分自身も子どもから学びぬくのを忘れないことをこの本は教えてくれました。
(石田浩貮・一宮市立奥小学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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