(読者の窓)本校の宝

(読者の窓)本校の宝
【協賛企画】
広 告

 本校の校庭は、一面芝生に覆われています。放課になると、児童は芝生の上で前転、側転、倒立、ブリッジしている子の下をくぐる運動など、伸び伸びと楽しみながら体を動かしています。これらの運動を、大きなけがもなく元気いっぱいに行えるのも、芝生の良さの一つだと言えます。

 春から夏にかけて芝生は成長し、青々とした芝生を楽しむことができます。その芝生を利用して、本校は芝生アートに取り組んできました。全校児童がハサミで芝生を切って、芝生で大きな作品をつくります。デザインは、代表委員会が決めたテーマをもとに、児童からアイデアを募り決定します。例年、多くの作品が集まります。昨年度は、学校創立140周年を迎えたこともあり、運動場をいっぱいに使った例年よりも大きな芝生アートを完成させました。

 50年前、運動場に芝生を植えてくれた先輩がいて、28年前、芝生アートを始めてくれた先輩がいて、それを大切に守り続けてきた先輩がいて、今の児童がいるから「芝生」は本校の大きな魅力の一つとなっています。

 もちろん、芝生の管理は大変です。芝刈りに始まり、水やり、児童の縦割り班での草とりなど、養生期間を設けながら、全校児童・職員で管理していきます。また、芝を絶やさないため、専門家に依頼しなければならない繊細な部分もあります。しかし、芝生は、われわれの活動以上の恩恵をもたらしてくれています。これからも、大切に引き継いでいきたいと思います。

 (清水敏行・幸田町立荻谷小学校教頭)

広 告
広 告