本書との出合いは教務主任となった頃。「心を整える」ことの大切さを改めて学ぶことができた一冊である。
最も印象に残っているのは「マイナス発言は自分を後退させる」という筆者の考え方である。負の言葉はすべて、現状を捉える力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱すことにつながるのである。愚痴を言うことも一時的なストレス解消になる場合もあるが、そこからは何も生まれないことを肝に銘じたいと思う。
その他にも、本書からストレスやプレッシャーに対処するための具体的な方法を学ぶことができ、心のメンテナンスに役立っている。
管理職になって以降は特に困難な状況に遭遇しても、マイナス発言をしないよう、常に心がけている。
(堤龍博・名古屋市立榎小学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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