愛知県教育委員会は、第47回体力づくり優良校を顕彰した。1978(昭和53)年から、体力に優れ、活力に満ちた児童生徒を育てるために、県内の小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の中から、学校教育活動全体を通して体力の向上に関する指導や実践を積極的に行い、成果をあげている学校を「体力づくり優良校」として選定し、顕彰している。
顕彰式は、今年度の優良校、小学校6校、中学校4校、高校・特別支援学校6校に対する顕彰状の授与から始まった。
続いて、主催者である愛知県教育委員会の飯田靖教育長が、「体力は、人間の活動の源であり、健康の維持の他、意欲や気力といった精神面の充実に大きく関わる『生きる力』の重要な要素である」「子供たちが、生涯にわたって豊かな生活を営むためには、運動やスポーツを適切に実践する習慣を身に付け、体力を向上させることが何よりも大切である」「受賞された各学校は、学校をあげて子供たちが体を思いきり動かす取り組みを工夫し、子供たちの体力向上に着実につなげている」「他の学校や地域社会に、これらの取り組みを広く普及するとともに、さらに取り組みを進化させて、学校に子供たちの笑顔があふれることを大いに期待したい」とあいさつした。
今年度の審査・選考について、林享選考委員長(東海学園大学スポーツ健康科学科教授)は優良校の特色ある取り組みを次のように講評した。
「小学校では、体育の授業で、学習カードやICT機器を活用して学習の充実を図り、子供たちが主体的に学習に取り組めるような工夫がされている。また、運動用具の配置や、委員会でのスポーツ大会の計画・実施など、休み時間の活用が特徴的で、外部の人材を活用した取り組みで成果を上げている学校もある。
中学校では、保健体育の授業で、運動に取り組みやすいような用具を使用したり、学習段階に応じた練習方法を提示したりするなど、運動が苦手な生徒でも取り組みやすくする工夫がされている。また、授業で学んだことを学年が上がった時に生かせるように、系統立てた年間計画を作成した学校があった。さらに、体育大会や長距離走大会、長い距離を歩くチャレンジウォーク、ダンス発表会など、体育的行事を通して体力づくりに取り組む学校が多くあった」
最後に被顕彰校を代表して桑山幸久熱田高等学校長が謝辞を述べ、閉会となった。
今年度の【体力づくり優良校(小・中学校関係分)】
▼名古屋市立上名古屋小学校
▼名古屋市立正保小学校
▼稲沢市立大里東小学校
▼長久手市立東小学校
▼安城市立明和小学校
▼豊川市立御津北部小学校
▼名古屋市立高杉中学校
▼東浦町立東浦中学校
▼西尾市立福地中学校
▼新城市立八名中学校