(読者の窓)地域とともに

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 形原学区は、蒲郡市の西部に位置している。3世代家族も多いが、新しい住宅もある。昔ながらの面影を残しながら、他地域から転入する児童生徒もいる。地区には中学校1校と小学校2校がある。学校運営協議会は2023年度に発足している。

 本校では、地域学校協働本部を22年度から設置している。学校と地域をつなぐ推進委員を通して地域のさまざまな人が教育活動にかかわってきた。

 一例として、低学年の「昔遊び体験」では、お年寄りと一緒に遊んだり、技を上手に行うためのコツを教えていただいたりした。中学年は地域にある工場を見学して、働いている人の苦労や工夫を学んだ。高学年は、防災についての学習を通して、戦争中に発生した大きな地震について実際に話を聞いたり、学習したことを伝えたりした。

 こうした活動以外にも、家庭科の調理実習や裁縫などで、地域の方の力を借りて、安全に活動できるよう支援を受けている。

 11月に行われた「学習発表会」では、学んだことをポスターセッションで発表したり、劇やクイズに再構成して楽しく提案したりと各学年が工夫をして発表していた。また、そうした姿を保護者や地域の方が温かく見守っている姿が印象的であった。あらためて学校が地域の中心であり、コミュニティーづくりの一端を担っていることを強く感じた。

 今後も、「地域とともにある学校づくりを進めていきたい」という思いを新たにした。

 (三浦義広・蒲郡市立形原小学校長)

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