全国の小学6年生と中学3年生を対象に、4月14~17日に実施される2025年度の「全国学力・学習状況調査」について、文部科学省は4月10日、参加学校数などの予定状況を公表した。参加学校数は同8日時点で国公私立の総計2万8149校、児童・生徒合わせて約200万7000人。調査は国語、算数・数学、理科の3教科で実施する。このうち中学校理科には初めてCBT(コンピュータ使用型調査、Computer Based testing)方式が導入される。
25年度の調査には、小6と中3の調査対象者が在籍する学校を所管する全国1810教委が参加。参加学校数は小中合わせて国立が155校で参加率は100%(24年度から増減なし)、公立が2万7624校で参加率は100%(同0.2ポイント増)。私立は調査対象者が在籍する1051校のうち、35.2%(同2.5ポイント減)に相当する370校が参加。全体参加率は24年度と同じ97.6%に上った。
今年度の調査は、国語、算数・数学、理科の3教科で構成。初めてCBT方式が導入される中学理科は、問題の難易度や生徒の習熟度に応じて、生徒ごとに異なった問題が出題される。
日程については、CBTで行う中学理科は14~17日のいずれか1日で実施、それ以外の教科は17日に調査を行うとしている。また学校行事などのため当日参加できない学校については、4月30日までの後日参加が可能となっている。
全国学力・学習状況調査は義務教育の機会均等と水準維持・向上の観点から、全国的な児童生徒の学力と学習状況について把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証し改善を図ることを目的として、小6と中3を対象に07年から行われてきた。国語と算数・数学は毎年、英語(中学のみ)と理科は3年に1回ほど実施している。