学校における働き方改革を推進するため青森県つがる市教育委員会は、市内の全公立小中学校で隔週水曜日は午前授業とすることを決め、今年度から各校で実施し始めた。午後の時間の使い方は各校や各教職員に委ねられており、年休をとるなどのリフレッシュや、研修や教材研究など職務に集中して取り組める時間の確保につながりそうだ。
同市の小中学校では、これまでも各校で日課表を見直して下校時間を早めたり、会議の時間短縮や精選をしたり、定時退勤日を設けるなど、働き方改革を進めてきた。しかし一方で、各校でできる働き方改革には手詰まり感もあったという。
そこで同市教委は、教員の負担軽減と教材研究などに専念できる環境を整えようと、今年度から全小中学校で隔週水曜日は午前授業とすることを決定した。
原則として第2週、第4週の水曜日を午前授業としているが、各校の状況に合わせて設定できる。同市教委によると、もともと水曜午後の授業時数は多くないため、時数に関する大きな問題はないと考えているが、夏季休暇などの長期休暇に少し影響が出る可能性はあるとしている。
同市教委の担当者は「午後の時間の使い方は、各校や各教職員に任せている。研修や教材研究にじっくり取り組んだり、年休をとってリフレッシュしたりするなど、それぞれが考えた過ごし方をして欲しい」と述べた。
年明け以降、PTAなどに事前に知らせるなど、保護者や地域に対しても協力を呼び掛けてきた。「実施してみて、課題も出てくるかもしれないが、教員が働きやすく、そしてやりがいのある環境を整えるためにも、隔週水曜日の午前授業をスタートさせた。まずはやってみることが大事だ」と強調した。