「どこまで授業を分かっているか」 ICT活用多い子、把握しやすく

「どこまで授業を分かっているか」 ICT活用多い子、把握しやすく
iStock.com/recep-bg
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 授業でタブレット端末などをよく活用している子どもは、「どこまで勉強・授業を分かっているか」が分かりやすいと感じている――。NTTドコモのモバイル社会研究所がこのほど公表した小中学生ら1300組対象の調査結果で、こんな傾向が見られた。情報機器を授業で利用している頻度が高い児童生徒ほど、タイピングや情報検索、基本ソフト(OS)のアップデートなどができると回答した。また授業の感想についても、情報機器の使用頻度が高いほど、自分の進捗(しんちょく)状況の把握がしやすいなどの回答が多い傾向にあった。

 調査は去年11月、全国の小中学生とその保護者1300組を対象に実施した。

 それによると、授業で情報機器をほぼ毎日利用していると回答したのは、▽小学校低学年 17%▽小学校高学年 31%▽中学生 31%――だった。一方で月2~3回以下との回答も、それぞれで3割以上を占めた。

 続いて、授業で情報機器を利用する頻度によって、児童生徒のICTスキルに差があるかについて調べた。利用頻度が「週1回未満」と「週1回以上」のグループで、基本的な操作ができると回答した割合を比べた。

 すると小学校低学年では「写真や動画を撮影」「パソコンで文字入力」「情報検索」、中学生では「最新のOSにアップデート」「作品をインターネットで共有」で、使用頻度が高いグループのほうが10ポイント以上高かった=図1

 さらに授業の感想についても、情報機器の利用頻度で差があるのかを調査。「どこまで勉強・授業を分かっているのか分かりやすい」「自分の意見が言いやすい」「他人の意見や回答が見られるので参考になった」の3項目について、「そう思う」または「少しそう思う」と回答した割合を利用頻度ごとに比べた。

 多くの項目で利用頻度が高いグループの方が高い傾向が見られ、特に「どこまで勉強・授業を分かっているのか分かりやすい」では小学校低学年、小学校高学年、中学生の全てで、10ポイント以上差があった=図2

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