(こだま)新年度がスタート

(こだま)新年度がスタート
【協賛企画】
広 告

 新年度がスタートし学校が活気付いてきた。1学期の山場を迎える5月6月は、修学旅行や山の学習、遠足、運動会、学年学級対抗など学校・学級づくりの柱となる行事が催される。校長先生のリーダーシップの下に、年間指導計画の中で子供たちの実態を踏まえて実施され、その成長が促されていく。

 この時期、子供たちは行事などで校長先生と関わるようになり、その存在がとても気になるものに膨れ上がっていく。子供たちにとって校長先生は、授業をすることはないものの、いつもあたたかく見守り、朝会などであいさつをする特別な存在である。親や先生など大人に対して繊細でナイーブな距離間を保とうとする子供たちの目に、校長先生はどのように映っているのだろうか。

 2月3月の「NHKみんなのうた」では、校長先生を宇宙人に擬えた「校長センセ宇宙人説」(作詞作曲:木島タロー)という歌が流れた。「大きな声では言えないが 小さな声では伝わらぬ 校長センセは宇宙人…」。日々大役を担う校長先生が宇宙人という設定は、子供たちの好奇心を刺激し、子供たちは自分たちとの違いを楽しみ、校長先生を積極的に受け入れている。

 この校長先生の決めゼリフ「戦争のない星を作るのは君らの仕事です」は少し難しいが、繰り返し伝えることで子供の心に残り、大きくなっても甦えってくる言葉である。命令口調の口癖「人を愛しなさい。人をゆるしなさい」は、言葉に力があり、必ずや子供の心に響いていくものと感じる。いずれも、校長先生の学校経営において、未来を託す子供たちへの願いが子供目線で伝わってくる。

 思いもよらない歌の魅力に触れ、その力を改めて感じる機会に恵まれた。この歌が子供、保護者、地域、職員のために頑張る校長先生への愛らしい応援歌にも聞こえてくる。各学校の校長先生が魅力的な学校経営の推進を展開していく中で、子供たちが子供らしく育っていくことがとても楽しみである。

広 告
広 告