(読者の窓)東小ならでは

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 昨年の秋、地元の方のべ50人の力をお借りして、樹木園を整備することができました。現在は、多くの子供が駆け回り、おじいちゃんに教えてもらって秘密基地を作ったり、木の実や落ち葉で遊んだりするなど、よき学びの場となっています。

 樹木園は、1968年から整備が始まり、75年に完成しました。当初とても小さかった約90本の樹木は、約50年の時を経て、大木へと成長しました。

「昔、運動会のお弁当は、多くの家族がみんなそろって樹木園で食べたよ」

「樹木園、よくなったね。すごくすっきりしたじゃん。車で走っても、視界が開けてありがたい。子供の元気いっぱいな様子を見るのもうれしいし」

という声が聞かれるなど、地域の方のおらが学校への関心の高さをひしひしと感じています。

 今の心配は、けがです。今時の子供は、あまり樹木園のような場所で遊んだ経験がありません。何が危険で、何はしてよいのかという判断基準を持っていません。だからと言って、「あれはダメ、これはダメ」と事前にルールができてしまうと、子供たちの自由な発想を阻害してしまうのもどうかと思っているところです。このことについては、あせることなく、子供の遊び方を日々観察し、保護者や地域の方の考えを聞きながら、少しずつ作っていこうと考えているところです。

 これからも、地域との関わりを通して東小の子が成長していくように環境を整え、教育活動を進めてまいります。

(林英嗣・新城市立東郷東小学校長)

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