(読者の窓)子供の力

(読者の窓)子供の力
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 校長として着任して3年目となった。年を重ねるごとに子供たちが可愛く思え、子供たちの言葉や行動に励まされ、力をもらうことが多いと実感している。

 「校長先生、おはようございます」

 「校長先生」と言葉を加えて、笑顔で毎日あいさつをしてくれる子がいる。朝が弱い私にとって、気持ちがほっこりする瞬間である。

 「校長先生、一緒にやろう」

 鬼ごっこやドッジボールをしている子たちが声をかけてくれる。間違いなくケガをするので丁重にお断りするが、そのお誘いが嬉しく、笑顔になる。

 「校長先生、この席なの。嬉しい」

 林間学習のバスの座席で近くになった5年生の子が話しかけてくれる。その言葉で一泊二日が楽しみになる。

 「校長先生、手伝いたい」

 花壇付近の整備をしていると、数人の子供たちが声をかけてくれる。もちろん一緒にやってもらう。気分が上がり、作業も早く終わる。

 これらは、学校生活の中でのほんの一コマに過ぎない。

 名前を呼びながら声をかけること、共に行動すること、これらは、互いに学び合う学校という場において、とても重要である。そのことを子供たちから改めて教わっている。

 子供たちからもらったパワーや教えてもらったことに、私自身も行動で返していきたいと考えている。

(中山律子・東海市立三ツ池小学校長)

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