【名古屋市 教職員研修 採用課の取り組み】教職員の専門性を高めるために

【名古屋市 教職員研修 採用課の取り組み】教職員の専門性を高めるために
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 名古屋市の学校園では、「ナゴヤ学びのコンパス」の目指す「子ども中心の学び」の実現に向けて、教職員の対話のもとに学校努力点が設定され、その目標に基づいた教育活動が行われています。

 本年度より、名古屋市教育センター内に、教職員研修・採用課が新設されました。当課においては、採用と教職員の研修を一体的に進めるとともに、教職員の研修部分については、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を目指し、各教科等の指導方法について体験的に学んだり、教育研究を進めながら教科等の専門性を高めたりする研修を実施しています。

教育研究員

 本年度で98回目を迎える本研修は、これまで多くの教科等のスペシャリストを輩出し、名古屋市の教育を推進してきました。本年度も、教職経験年数9年目以上の小学校・中学校の教諭35人が受講しています。

 年間を通して、各教科等の教育実践を行うとともに、夏季休業中を中心に、長期研修として、個々の研究課題の究明に向け、本課が指定する教育機関などにおいて調査研究を行います。

 また、10月には授業公開、2月には研究発表会を開催するなど、本市の教職員に成果を広く還元しています。

アイデアいっぱい!楽しい授業づくり講座

 各教科等の授業づくりのポイントを、模擬授業や体験活動などを通して学ぶことができます。夏季休業中に実施するため、講師は、前述した「教育研究員」を修了した教員を中心に、各教科等の教育研究を推進している本市教員が務めます。

 2024年度は、小学校・中学校・特別支援学校の教諭、養護教諭、栄養教諭、常勤講師、非常勤講師1613人が受講しました。研修では、各教科等の基礎的な指導方法を学ぶとともに、1人1台端末の効果的な活用方法を具体的に学ぶことができました。

 また、23年度からは、講座内容を30分程度にまとめた動画も配信し、いつでも、誰でも、繰り返し学ぶことのできる環境を整備しています。

教育研究基礎講座

 24年度に、教育研究の基礎を学ぶ本講座を新設しました。24年度は、経験年数6~14年目の小学校・中学校の教諭、養護教諭、栄養教諭20人が受講しました。

 本講座では、授業改善に向けた課題解決に取り組むことを通して、教科等の研究の進め方を学びます。課題研究の班別協議では、職種、経験年数、教科等が異なる受講者でグループ編制を行うとともに、さまざまな指導主事の助言を受けることができようにし、多様な見方や考え方を学び合う環境づくりに努めています。

 また、前述した「教育研究員」の長期研修報告会、授業を参観して協議をする授業研究、研究発表会に参加できる研修を組み込み、教科等の専門性を追究する姿や、学び続ける教師の姿について、自分なりの目標をもつことができるようにしています。

 さらに、希望者には、学校訪問を行い、教科等指導主事による授業参観、授業改善のための助言を行っています。

 このように、教職員研修・採用課(教職員研修担当)では、名古屋市の教職員が目標をもって学び続け、自身の専門性を高めることができるよう、体系的かつ効果的に実施することのできる研修の充実に努めています。

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