夏休み明けに心身の不調を訴える児童生徒が増えることを踏まえ、青森市教育委員会は6月24日、市内の全公立小中学校61校で、今年の夏休み明けの5日間を午前中のみの授業にする「ゆるやかスタート・ウィーク」を導入すると発表した。
市教委の担当者によると、夏休み明けは例年、心身の不調を訴える児童生徒が増える傾向にある。同じく教職員も行事や授業準備に追われ、負担が大きくなる期間と重なる。長期休業明けにゆとりを持って学校生活を送れるようにして、児童生徒と教職員の心身の健康に配慮する。
期間は、8月25日から29日にかけての5日間。原則として午前中のみの授業で、給食では人気の高いメニューを提供するなどして、児童生徒が登校しやすい環境をつくる。
帰宅後の児童生徒は自宅や児童館などで過ごすことを想定しており、担当者は「保護者や関係機関に取り組みを理解してもらい、協力を呼び掛けていく」と説明した。また心身の不調を訴える児童生徒には、必要に応じて午後の時間帯に相談できる場を設けるという。
今回の導入後、児童生徒や教職員にアンケートをとるなどして得た評価を踏まえ、冬季休業明けや次年度以降の導入も検討するという。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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