本校は創立44年目、西尾市では義務教育学校を除けば一番若い学校です。本校のシンボルは、校舎南にある18本の欅の木で、けやきロードと呼ばれています。創立当時にクラスで1本ずつ植えた欅の苗は、今は3階建ての校舎と背を並べるほどの大木になりました。
この欅の成長とともに、本校の伝統は創りあげられてきました。1つ目は、歌声の響く学校です。1998年から始まったけやき集会(歌声集会)は、2021年から、けやき音楽祭として秋の大きな学校行事として受け継がれています。音楽の授業で習った曲や楽器に加え、各学年の児童に合わせた選曲により、各学年百人を超える歌声は、圧巻です。予行では、愛唱歌「僕らは鶴城の子供たち」を歌って踊ります。入学式の際も、この愛唱歌を披露し、全校児童で歌って踊り、体育館の床を大きく揺らす名物になっています。校歌と愛唱歌がある学校です。
2つ目は、「鶴小あたりまえ行動」の推進です。挨拶運動や無言静動など、過ごしやすい学校にするために全校児童が日々心がけている活動です。
3つ目は、けやキッズレンジャーです。これは、昨年度から登場した児童の安全を呼びかけるキャラクターです。児童会と生活委員会の児童がレンジャーに扮し、必要な時に登場しています。
このようにして児童が中心となり「伝統をつなぐ」意識が高まってきた本校。約130メートルに及ぶけやきロードは、今日も校舎南に涼し気な木陰をつくり、児童に憩いの場を提供しています。
(加藤多恵子・西尾市立鶴城小学校長)