教員による盗撮受け、校内に防犯カメラ 愛知県みよし市

教員による盗撮受け、校内に防犯カメラ 愛知県みよし市
iStock.com/Nudphon Phuengsuwan
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 中学校で教員による生徒の盗撮が起きたことを受けて、愛知県みよし市は9月3日、全ての市立小中学校の校内に防犯カメラを設置すると発表した。今年度補正予算案に必要経費を盛り込んだ。来年4月からの稼働を予定している。

 みよし市では今年7月、中学校の講師がプール更衣室で女子生徒が着替えをしているところを、隣の管理室からスマートフォンで盗撮していた事件が発生するなど、教員による生徒の盗撮が相次いだ。これを踏まえ、首長部局に弁護士や大学教員によるプロジェクトチームを設置し、11月までに再発防止策などを検討する。

 さらに盗撮などの犯罪を抑止する目的で、8小学校に111台、4中学校に83台の防犯カメラを設置するための経費として、約5770万円を今年度補正予算案に計上した。防犯カメラは児童生徒の着替えが行われる更衣室や普通教室、トイレの出入り口などを捉えることのできる廊下などに設置し、児童生徒が利用していない時間も含めて24時間撮影する。

 記録された映像は1週間ほどで消去される。盗撮などの問題が起きたときにだけ、校長室に設置された録画装置から確認するが、誰が確認するかなどの具体的な運用方針は今後、プロジェクトチームなどで検討する。

 市教委の担当者は「今回の防犯カメラの設置は、監視ではなくあくまで抑止に重きを置いている」と目的を説明した。

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