夢を見させた我々は、最後の義務として夢から覚めさせなければならない。
中学校勤務が多い中、夢や希望を生徒に追い求めさせつつ、現実を認識することも求めてきて、それは今も変わりません。
今回の執筆にあたり、出典を探して見つけたこの本は、「快獣ブースカ」で脚本家としてデビューし、「傷だらけの天使」や「黄金の日日」「淋しいのはお前だけじゃない」などを手掛けた市川森一氏のシナリオ集。その中で、切通理作氏が市川氏に取材した部分の一文でした。
われながら驚いたのは、2段組、500余ページの中のたった2行だったこと、平成元年、新任の年に発行され、読んだ本だったことです。そんな一冊、一文との出会いに驚きつつ、これまでにそんな出会いをさせていないかと振り返る機会となりました。
(吉田詩朗・新城市立鳳来中学校長)
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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