本校は今年度に創立150周年を迎えました。
今通っている子どもたちだけでなく、親御さんも、祖父母、曽祖父母の代にも本校を卒業したという方がたくさんおられ、「私が通っていた頃は…」というお話もよく聞きます。
春に行った記念運動会は、「150個の玉入れ」や「150人の大玉送り」など150周年にちなんだ内容で開催しました。
9月に挙行した記念式典では、現在からさかのぼって長く伸びていく年表で150年の長さを実感したり、「150年クイズ」で学校の歴史を振り返ったりしました。記念演奏会では、期せずして演奏された自分たちの校歌のアレンジ曲に子どもたちは大喜びし、保護者や地域の方と声を合わせて歌いました。
思えば、明治6年(1873年)から今年まで、明治・大正・昭和・平成・令和のどの時代の子どもたちも、同じように勉学に励み、歌い、運動し、時にはけんかをしながらも、友達とともにこの学校で楽しく過ごしていたことを想像すると、大変感慨深く不思議な気持ちがします。
そして、子どもたちと学校を、保護者や地域の方々が長きにわたって大事にしてくださってきたことに、感謝の念を抱かずにはいられません。
今の子どもたちが歴史ある母校を誇りに思い、今年が心に残る節目の年になることを、そして、50年後、100年後の子どもたちにとっても大切な学校としていつまでも続いてほしいと心から願っています。
(市原裕子・春日井市立坂下小学校長)