今年度のNHK大河ドラマも区切りとなりました。今回は徳川家康を中心に郷土三英傑がクローズアップされ、本県各地も活性化した1年だったのではないでしょうか。
本校の所在する豊川市長沢町も、徳川十六神将の一人とも言われる松平康忠を輩出した長沢松平氏、そして築山御前(家康の正室)の父方である関口氏の「ゆかりの地」となります。また、本校は、家康の東三河侵攻の重要拠点であった長沢城跡周辺(御殿跡地)に建てられていますし、眼前にある城山(御城山)には岩略寺城跡も残っており、家康と関わりの深い歴史ある地域といえます。
さて、本校では、一昨年度来、ふるさと長沢を愛し大切にする心を育むために6年生が郷土学習を行っています。先般も豊川市教育委員会生涯学習課の方を講師にお迎えし、岩略寺城跡で校外学習を行いました。岩略寺城は、この地方では比較的大きな山城で城跡に曲輪や堀、井戸跡なども残っているので見応えのある史跡です。校外学習を終えたある児童は、「歴史があるこの場所を大事にしたいです。長沢のよさを知らない人もいるので、自分たちで発信していきたいです」と振り返っていました。これを機に6年生は、この価値ある身近な歴史遺産とどのように関わり、どのような形でふるさと長沢を広げていくか検討・実践を進めています。
「どうする家康」に沸いたこの1年、「こうする長沢小」の具現化に向けて、地元への思いを胸に、学びを展開しています。
(河合正浩・豊川市立長沢小学校長)