栃木県公立小学校非常勤講師・東京未来大学非常勤講師
夏休みの課題を大きく分けると2種類になる。1つは各種コンクールに出品するために作成した、ポスターや工作、自由研究などの作品だ。もう1つは、「夏休みのドリル」や漢字練習・計算練習など、1学期の学習内容の復習である。
いよいよ夏休みが終わり、2学期、または前期後半(終盤)が始まる。 子供らの中には、学校が始まるのを心待ちにしている子もいれば、いくらか(かなり)憂鬱な子もいるだろう。
来週には夏休みが終了する学校もあることだろう。子供らをあらためて迎えるための準備を意識する時期でもある。3学期制の学校なら、なおさらだ。
夏休みには「仕事を忘れて」休もう。 普段は忙しくて休むこともままならないのだから、比較的、時間にゆとりのある夏休みくらいは「仕事のことはさっぱり忘れて」休んだ方がよい。
私が教員になった頃(1980年代)は、夏休みは教員にとっても夏休みだった。研修も少なく、出勤日も少なかった。
2学期に研究授業を控えている場合、夏休みに授業の準備を行うことになる。いわゆる教材研究だ。
夏休みは比較的時間にゆとりがある。そこで、1学期の記録を残しておくようにしたい。
多くの学校で、夏休みの第1週に、保護者との個人面談が行われるだろう。目的は1学期の子供の様子を保護者に伝えることだ。個人面談をするため、1学期の通知表の所見を省略するという学校も多いと思われる。
夏休みが近づくと、直近の週のどこかで必ず、夏休みの事前指導が行われる。多くの場合、保護者向けに作成される「〇〇小 夏休みの過ごし方」や「〇〇中 夏休みの生活心得」などの印刷物をもとに、学級担任が行うだろう。
夏休み前には、子供らの学習用具などをいったん家に持ち帰らせることが多い。1カ月以上も教室に置いておいたのでは、管理するのも大変だし不衛生でもある。また、家に持ち帰ることで、状態を点検して補修したり、不足しているものを補充したりすることができる。
7月の第1週は通知表の作成が始まる時期だ。1学期の学習の評価評定と、所見の作成を行う。 近年は2学期制の学校も増えたし、通知表だけは2学期制で行うという学校もある。3学期制だが、所見を書くのは1学期末と3学期末という学校もある。さらに、通知表も所見も年1回という学校も散見する。いずれも教員の負担軽減が根底にあるのは間違いない。
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