夏休みの課題を大きく分けると2種類になる。1つは各種コンクールに出品するために作成した、ポスターや工作、自由研究などの作品だ。もう1つは、「夏休みのドリル」や漢字練習・計算練習など、1学期の学習内容の復習である。夏休み明けは、これらの課題の処理も教員の大きな仕事だ。
まず、各種コンクールに出品する作品の処理がある。優秀な作品を選んだり、名簿を書いたり、不備を直させたりと、けっこう忙しい。だが、手順は決まっているし、締め切りがあるので否応なく処理は進む。問題はもう1つの課題の方にある。
正直言って、こちらの課題処理の負担感の方が大きいのではないか。「夏休みのドリル」も漢字練習も計算練習も日記も、全てが子供の数だけあるから、時間も手間もかかる。かといって、軽く済ますことも難しい。なぜなら、わが子の課題に関心の高い保護者は、課題がどのように扱われるかにも関心を寄せているからだ。扱い方によっては、保護者から不信感を持たれないとも限らない。
そこでどうするか。
原則は、「全てに軽いチェック」+「一部に丁寧なコメント」だ。
軽いチェックとしては、次のようなものがある。チェックは1つだけでよい。
これなら、比較的短時間でできる。
肝心なのは、丁寧なコメントだ。もちろんゆとりがあれば教員が書いてもよい。しかし、子供同士でコメントを書き合うという方法もある。他の子の課題の取り組みの様子を見て学ぶこともできるし、よいところを探す訓練にもなる。
具体的には、次のように行う。