この1年ほどの間に、東京以外の地域でも概念型探究のワークショップや研修をする機会が増えてきています。IB(国際バカロレア)校以外で教えている方々が興味を示してくださったり、実践に取り掛かろうとされたりしていることを本当にうれしく、また心強く感じています。
前回は、概念型探究を続けてきた子どもたちの成長と変容についてお伝えしました。今回は、その過程でどのようなことを心掛けていくべきなのかについて考えていきましょう。概念型探究の単元に取り組んでいるときだけでなく、日頃の教育活動全般にわたって取り入れていくとより効果的です。
前回、前々回と、小学4年の社会科の単元を概念型探究にデザインし直すときのポイントをお伝えしました。では、このような学習活動を重ねてきた子どもたちはどのように変わっていくのでしょうか。
前回、「玉川兄弟」を例に挙げて、概念型探究のデザインについて述べましたが、「玉川兄弟」が成し遂げたことについて知ることと、「玉川兄弟」を通して「発展」や「貢献」についての理解を構築していくこととでは、当然のことながら単元の焦点が変わります。そうして焦点を変えて単元をデザインしていくことが、従来の授業から概念型探究へと切り替えるための重要なポイントとなります。
前回は、学習コミュニティーの中で概念を形成・拡張することが持つパワーについて触れました。今回と次回は、そのような学習活動をどのようにデザインするかについて見ていきましょう。
今回は、第4回の最後に出てきた「地味な活動の積み重ね」について、もう少し掘り下げてみたいと思います。なぜ今、こんなにも探究の重要性が叫ばれているのでしょうか。探究の真の価値はどこにあると皆さんはお考えですか?
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