一般開放は86.0% 学校体育施設全国調査

一般開放は86.0% 学校体育施設全国調査
iStock.com/Hakase_
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 スポーツ庁は9月27日、2021年度「体育・スポーツ施設現況調査」の中間報告を発表した。公立学校の体育館など体育施設を一般に開放しているのは20年度実績で1496市区町村あり、開放率は86.0%だった。

 同調査はスポーツ施策の企画・立案に向けて、施設の現状把握のため実施。昨年10月1日現在の全国の国公私立の小、中、高校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校、専修学校、各種学校と大学・短大、高等専門学校の体育施設の設置状況について、都道府県教委や市区町村教委、都道府県私立学校所管部局、大学などを通じて集計した。調査に対する回答状況は都道府県教委が100%、市区町村教委が95.9%、都道府県私立学校所管部局が100%、大学・短大と高等専門学校が82.8%で、回答学校の総数は3万7360校だった。

 これらの学校における体育・スポーツ施設は全部で12万9739カ所、このうち大学や高等専門学校の体育施設は7838カ所。

 施設種別ごとでは、体育館が最も多く3万5168カ所(うち大学・高専1616カ所)、次いで多目的運動場が3万1870カ所(同925カ所)、屋外水泳プールが2万4335カ所(同296カ所)、屋外庭球場1万446カ所(同1027カ所)、柔剣道場(武道場)6739カ所(同273カ所)と続いた。

 20年度実績で公立学校の体育施設を一般開放しているのは、全国1739市区町村のうち86.0%に当たる1496市区町村。年間を通じて定期的に曜日を決めて開放している学校が多く、「月~金曜」が71.8%、「土曜」が79.5%、「日曜」が77.4%だった。施設別では小・中・高合計で▽屋外運動場1万8381校(開放率70.1%)▽体育館2万579校(同76.1%)▽水泳プール(屋内)62校(同15.4%)▽水泳プール(屋外)586校(同6.2%)▽屋外庭球場1088校(同19.1%)▽武道場1968校(同41.1%)。

 開放の対象は、「学区(校区)に限らない・クラブ(団体)のみ」62.8%▽「学区(校区)に限らない・個人利用も可」20.3%▽「学区(校区)に限る・クラブ(団体)のみ」13.9%▽「学区(校区)に限る・個人利用も可」1.7%――とする一方、「自校の児童・生徒に限る」は1.3%だった。

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