小中高生にとって今年は楽しい1年だった――。インターネット事業を展開するニフティは12月9日、『小中高生が選ぶ2022年の漢字』の調査結果を発表。「楽」が最も多い回答数を集めて1位となった。新型コロナウイルスの影響が少なくなり、以前までの日常が戻りつつあることで、トップ3には明るい漢字が並んだものの、「悲」「戦」「死」「病」「苦」といった漢字も上位に入り、印象的な悲しい出来事も多かったことがうかがえた。
1位の「楽」は96票。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年は4位以下だったものの、昨年は3位に浮上していた。選んだ理由として、「コロナが収まってきてやっと学校行事が行われたから」や「コロナが減ってきて旅行に行けるときがあったから」など、昨年までと比べて新型コロナウイルスの影響が少なくなってきたことを喜ぶ声が集まった。
2位は「恋」で87票。「初恋をしたから」「好きな人と両想いだから」などのコメントが寄せられた。「恋」は17年から3年連続1位で、20年、21年もベスト3に入っており、児童生徒の恋愛に関する関心の高さが伺える。
昨年1位だった「推」は79票で3位。一押しのアイドルやキャラクターを応援する「推し活」という言葉が昨年、新語・流行語大賞にノミネートされたが、今年もその影響は続いているようだ。コメントには「人生で初めて推しができたから」や「今年も推しをたくさん愛せた1年だから!!」といった声が寄せられた。
以下、▽4位「悲」(65票)▽5位「戦」(60票)▽6位「新」(48票)▽7位「死」(47票)▽8位「病」(36票)▽9位「苦」(32票)▽10位「変」「幸」(31票)--と続いた=図表。
このほか10位以下の回答では、新型コロナの感染拡大から3年がたち、生活にも慣れたことから「慣」、安倍晋三元首相の銃撃事件や円安が続いていることから「安」、ロシア・ウクライナ情勢から「命」などがあった。
調査は10月14日から11月21日の期間で、オンラインで実施。小学1年~高校3年まで2026人の回答を得た。