子供・若者から意見求める取り組み始まる こども家庭庁が施策に反映

子供・若者から意見求める取り組み始まる こども家庭庁が施策に反映
iStock.com/syntika
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 こども家庭庁は、子供・若者に意見を表明し施策作りのプロセスに参画する機会を得てもらう新事業「こども若者★いけんぷらす」をこのほど開始し、参加者を募っている。小倉将信こども政策担当相は「子供や若者の意見を正面から受け止めて、こどもまんなか社会を作っていくための中核となる事業にしたい」(3月24日閣議後会見)と述べ、多くの子供・若者の参加を期待。国が目指す、従来の大人目線ではなく子供を主体とした子供施策の策定に向けた取り組みの一つとなる。

 この事業は「こども若者★いけんぷらす」。対象は小学1年生から20代の若者で、ホームページを通じて登録してもらったメンバーに、各省庁やメンバー側から出されたテーマに対しての意見を「いけんひろば」と呼ばれる意見を伝える場で表明してもらう。その手段としては、対面、オンライン、SNS、アンケートなどさまざまな手法を用いる予定で、時にはファシリテーターが子供・若者の意見表明をサポートして意見を伝えやすい環境作りに協力。テーマによっては、子供・若者の生活活動の場にこども家庭庁の職員が出向いて意見を直接聞くこともあるという。

 寄せられた意見はこども家庭庁や関係府省の会議の資料などに提供されるなどして、施策に反映される。さらにその意見をどう反映したか、反映しなかった場合はなぜかも子供・若者側にフィードバックされる。対象年齢ならば、誰でも登録可能。

 この事業名は、これまで小倉担当相が「こどもまんなかフォーラム」を通じて子供たちと意見を交わしてきた中で決まった。「若者」を入れたのは小さな子供だけが対象となるイメージを避けるためで、タイトルには子供や若者の「いけん」が何よりも大切だということが分かるようにとの思いが込められた。

 また、子供・若者が運営に主体的に参加できるよう、登録メンバ―の中から「運営パートナー(仮)」も募集する。「こども若者★いけんぷらす」の活動内容や、意見を聞く場の設定やテーマ決めなどを同庁と一緒に行う。このパートナーは応募が5月12日まで。4月現在で中学生以上の登録メンバーで、会議や活動に積極的に参加できる人を求めている。提出された作文などをもとに選考し、6月中旬までに決定する。

 詳しい案内や登録はこちらへ。

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