(鉄筆)ICTの活用で授業の改善・充実

(鉄筆)ICTの活用で授業の改善・充実
【協賛企画】
広 告

 8月に行われた一般財団法人教育調査研究所主催の第52回教育展望セミナーに出席した。今年度のテーマは「変革の時代の学校教育を展望するⅢ―子どもが主体的に学びを深めるための学習指導の在り方―」だった。

 2日目の提案・討議「『ICTの活用』を通して学びを深める学習指導をどのように計画し指導すればよいか」では、小学校、中学校各1校の実践発表の後に、東北学院大学文学部の稲垣忠教授から理論提案があった。

その中で、「教師が授業でICTを効果的に活用する」のではなく、「児童生徒が授業でICTを日常的に活用する」ことがDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するためには重要であると述べていた。ICTの活用について、とても分かりやすく、どのように実践していけばよいのかを端的に示している表現であると感じた。

 新学期が始まり、学校現場では授業も軌道に乗ってきたところであろう。また、暑さからも徐々に解放され、子どもたちも学習に力が入る季節となってきた。ICTが各学校で活発に活用されるようになってきている今、ICTを「児童生徒が」、「日常的に」という視点を念頭に活用の方法を考えていってほしいと思う。

 教師は、教えなければ、指導しなければと考えるが、児童生徒は、自らいろいろと考え、他の児童生徒たちと共に試行錯誤しながらICTの活用の方法も学んでいく。そんな児童生徒を見守りながら、ICTの活用を日常化することが、さらなる授業の改善、充実につながるのではないかと考える。

広 告
広 告