アメリカのグラミー賞を2度受賞したほか、100以上の世界的な賞に輝いた打楽器奏者・エヴェリン・グレニーが、聴力を失っても自分を信じて懸命に音楽の道を切り開いてきた軌跡を描いた絵本。
初めて音楽に触れたときから音楽の魅力の虜(とりこ)となったエヴェリンだが、12歳で重度の難聴となり、音楽を続けるのは無理だと言われた。それでもエヴェリンは諦めない。打楽器との出会いにより補聴器を使わずに音を聞く方法を探し出し、打楽器奏者としてプロの音楽家となることを目指し、見事実現させた。
演奏するときははだしになって床の震えを感じるなど、エヴェリンは全身で音を感じる。
音は耳で聴くものと信じて疑わない私たちに、その方法は一つではないことを教えてくれる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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