舞台は第二次世界大戦の日本。かっぱのコケマルはある日、池に落ちた少女のちよを救う。このことをきっかけにちよはコケマルに、学校のこと、疎開したこと、戦争のことなど、いろいろ話しをして仲を深める。
冬になるとちよはコケマルの前に姿を見せなくなるが、桜が咲き始めた時期に再びコケマルの前に現れ、「あたしね、村からでていくのよ」という。コケマルは「せんそうは、おわったんだな。お父ちゃんとお母ちゃんのところにもどれるんだな」と安堵するが、ちよは「ううん。そうじゃないの。あたし、もらわれていくの」と口にする。
コケマルの「おとなのにんげんはきらいだ」という言葉に思わず共感したくなる。
戦争の恐ろしさを真正面から突き付けるが、ほっこりするラストに胸が温かくなる。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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