北海道立校の長期休暇を年6日増 猛暑対応で夏休み延長を可能に

北海道立校の長期休暇を年6日増 猛暑対応で夏休み延長を可能に
iStock.com/SetsukoN
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 北海道教育委員会は11月22日、これまで年間50日を上限としてきた道立高校などの長期休暇の日数について、同56日に増やすことを決めた。今夏の記録的な暑さを受け、夏休み期間を柔軟に延ばせる制度改正が必要だと判断した。

 夏は涼しい一方、冬の積雪が多い北海道の小中学校や高校は、他地域と比べて夏休みを短くする代わりに、冬休みを長く設定してきた。道教委は道立の高校や中等教育学校、特別支援学校の夏休みと冬休みの期間について、原則として各25日以内とし、合わせて50日を上限とするよう規則で定めていた。

 しかし、今夏の北海道は記録的な猛暑に見舞われ、夏休みが明けた後も、生徒の安全を考慮して休校や下校時刻の繰り上げを余儀なくされる学校が相次いだ。地球温暖化などの影響で、今後も暑い夏が続く可能性があることから、道教委は22日の教育委員会会議で規則を改め、夏休みと冬休みを各25日以内とするルールを廃止するとともに、合わせて56日まで取得できるようにした。新ルールは24年度から適用される。

 道教委の担当者は「気象データを見ると、北海道の夏の気温は上昇を続けている。子どもの命を最優先に考えた」と話した。

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