(鉄筆)12月4日から10日まで「人権週間」

(鉄筆)12月4日から10日まで「人権週間」
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 1948年12月10日、国連総会で基本的人権を保障するため、全ての人民と国とが達成すべき共通の基準として世界人権宣言が採択された。この日を「世界人権デー」と定め、人権尊重思想の普及高揚が進められている。

 わが国では人権デーを最終日とする1週間(12月4日から10日)を「人権週間」と定め、全国的に人権啓発活動を強化し行っている。学校ではどうか。東京都では「人権教育プログラム(学校教育編)」を毎年改善しながら全教職員に配布し、人権教育の強化を図っている。全ての都道府県においてこうした資料などが配布されていよう。

 人権デー・人権週間にこれらを基に自校の人権教育の評価を行い、人権教育が適切に実施され、子供たちの人権感覚や人権意識が育っているかを確認してみよう。人権課題はさまざまにあり増えつつある。学校ではいじめが最たるものだ。

 インクルーシブ教育が進められる中、発達障害のある子供の人権は守られているか。支援は適切に行われているか。学級内に差別的態度や行動が見られないか。問題がないように見えても、心理的距離があり、特別扱いする、遠慮がちに関わる、などの風土がよくあると言われている。

 学校および教師には、児童生徒間で肯定的な交流が活発に行われ、自分の考えや思いを率直に表明し合う風土を築いていく責任がある。「主体的・対話的で深い学び」の実現は学習指導だけではなく、自分やみんなが大切にされる温かで交流的な学級づくりの指導にも生かしてほしい。人権週間に足元から見直してみよう。

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