政府の「こども未来戦略」の素案が、所得制限を設けずに大学授業料の無償化の対象とする多子世帯を「扶養される子どもが3人以上の世帯」としたことについて、盛山正仁文科相は12月15日の閣議後記者会見で、「限られた財源の中で効果を上げるために、このような形としている」と理解を求めた。SNSなどで「支援はほんの一部に限られる」との批判が広がっていることに対しては、「さまざまな意見があることは承知している」と述べるにとどめた。
今月11日に公表された「こども未来戦略」の案では、低所得世帯の大学授業料を「実質無償」としている現行の修学支援制度を拡充し、2025年度以降は子どもが3人以上の「多子世帯」の所得制限を撤廃する方針を示した。教育費の負担を軽減することで、3人目以降の子どもを持つ動きを後押しするのが狙いだ。
ただ、所得制限が撤廃されるのは、扶養している子どもが3人以上いる期間に限られる。子どもを3人設けた世帯であっても、第1子が就職するなどして扶養から外れると、今回の枠組みからも除外される。また、留年した場合は支援が打ち切られる。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
次期学習指導要領の基本的な考え方について、中教審の教育課程企画特別部会は9月5日、第12回会合を開き、これまでの論点整理の素案を検討した。主体的・対話的で深い学びの実装、多様性の包摂、実現可能性の確保を三位一体で具現化するため、教育課程を柔軟なものにしていく。
江戸時代の教育学者、細井平洲の言葉に「人の子を教育するは菊好きの菊を作る様にはすまじく、百姓の菜大根を作る様にすべきこと」というものがある。菊好きは、理想的な好みの形を目指して育てる。百姓は形や大きさにかかわらず「おいしくなあれ」と育てる。最近は、自身が「菊好き」なのでは、と悩む先生たちによく出会う。菊好きから百姓への転換の難しさも、非常に多く見聞きする。
伝統的なカトリック系ミッションスクールだった宇都宮海星女子学院中学・高校は、2023年度に星の杜中学・高校として生まれ変わった。世界10都市以上で海外留学を経験できる制度の導入など積極的にグローバル教育に取り組み、入学希望者も年々増加するなど注目を集めている。また、24年度には全国の私立中学・高校12校とコンソーシアムを立ち上げ、国内留学などの連携も始めた。これらの施策を推進する小野田一樹校長に、学校改革の現状や、私学を中心としたこれからの学校教育の在り方などを聞いた。
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