大学入試センターは1月17日、13、14両日に実施した大学入学共通テストの本試験をやむを得ない事情で受けられず、2週間後の追試験に回る受験生は1628人だったと発表した。このうち、最大震度7を記録した能登半島地震の被災を理由とした人は19人だった。また、本試験の際に会場運営上のミスなどによって不利益を受け、追試験と同じ日程で行われる再試験の対象と認められた受験生50人のうち、9人が再試験に臨むことを申し出た。
追試験は病気やけが、事故などによって本試験が受けられなかった受験生の救済措置として設けられており、今年は27、28両日に行われる。元日に能登半島地震が発生したことを受け、同センターは被害の大きかった石川県などの受験生については、被災を理由に追試験を受けることを認め、金沢大角間キャンパスを追試験の会場に加えた。
同センターによると、追試験に回る理由の内訳は▽疾病・負傷が1589人▽事故などが20人▽能登半島地震の被災が19人――となっている。被災を理由に追試験を選択した受験生のうち、少なくとも16人が石川県内の居住者だという。
また、大学入試センターは17日、本試験の受験生のうち約21万6000人の採点が終了した時点の各教科・科目の平均点を「中間集計」として公表した。地理歴史科の「日本史B」「世界史B」「地理B」、公民科の「現代社会」「倫理」「政治・経済」、理科②の全4科目については、平均点に20点以上の開きがあるなどした場合、得点調整を行うことになっているが、現時点でその可能性は小さい。得点調整の有無は、19日に発表される。