新年の祝いの気分を吹き飛ばす大災害が発生した。夕方、ガタガタと揺れる音がし、揺れが長い。どこかで大地震が発生したか、と直感した。テレビで「能登半島で地震発生、津波発生の恐れ、すぐに海岸から離れてください」、甲高い声で避難を求める報道が繰り返されていた。
テレビや新聞で報じられる被害の状況はどんどん拡大し、震災・津波の恐ろしさを再確認させられた。「令和6年能登半島地震」と命名されたこの地震は、震度7、マグニチュード7.6と推定されている。地殻変動が観測され、ずれや隆起が報告されている。
1階が崩壊した家が多く、余震の中での捜索・救助活動が続けられているが、死者や不明者が多い。崖崩れや道路の陥没などで半島の各地で孤立した集落があり、海や空からの輸送で援助を展開。水、電気などが止まり、避難所ではトイレにも困り、寒さが追い打ちをかけている、などが報じられている。避難所での震災関連死も心配されている。
政府は非常災害対策本部を設置。「激甚災害」に指定し、救助・救援に全力を尽くす方針だが、復旧に向けての活動でどこでも人が足りないという声が発せられている。1月6日の文科省発表によれば、学校施設の被害は446件、公立小中学校など344校が避難所となっている。救援の手が増えて一刻も早く復旧することを願う。