(鉄筆)義務教育

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 その学習量や授業時間を保護者・子供とも約6割が「ちょうどよい」と考えているのに対し、教師の約5割は「多過ぎる」「やや多い」と答えている。さらに、教師の8割以上が文科省の施策である「主体的・対話的で深い学び」に対し、「イメージできる・ややイメージできる」と答えている。

 「主体的・対話的で深い学び」の重要性は理解しているが、学習指導要領の内容が多いためどうしても「知識・技能」習得のための指導を優先してしまうという教師の苦悩の声とみるのか、単に教師の指導力が低下しているだけなのか。一方で、「主体的…」に必要な「論理的思考」について重要と答えた教師は2割を切る。

 生きた知識・技能とは目の前の事象に対し疑問を持ち仮説を立て検証を重ねながら疑問を解決する経緯の中で獲得する。獲得した知識などは生涯自分のものになるだけでなく、別の疑問が生まれさらに追究したいテーマとなる。まさに真の学びであり、これからの知的基盤社会において必要な要素である。他人から与えられる知識などは、多過ぎると学習意欲を低下させる結果を招き真の学びの障害ともなりかねない。

 この調査結果はこれから始まる中教審にも提示されるという。各委員がどう読み取るか注目したい。

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