日本学生支援機構の貸与型奨学金 「家族滞在」の外国人にも拡大

日本学生支援機構の貸与型奨学金 「家族滞在」の外国人にも拡大
iStock.com/MonthiraYodtiwong
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 文部科学省は2024年度から、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金が受けられる外国人の対象者を拡大する。仕事で日本に滞在している外国人の子どもなどに与えられる「家族滞在」の在留資格を持ち、小学校、中学校、高校を全て日本で卒業した上で、大学卒業後は国内で就労して定着する意思のある外国人を新たに加える。制度改正のために必要な省令改正案を2月15日に公表し、パブリックコメント(意見募集)を始めた。

 JASSOの貸与型奨学金の対象者は現在、①「特別永住者」の法的地位を持つ人②「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」の在留資格を持つ人③「定住者」の在留資格を持つ人のうち、将来永住する意思のある人――に限られている。「家族滞在」の在留資格を持つ人の一部を追加する理由について、文科省は「国内で育ち、大学卒業後も日本に定住する人に均等な機会を保障する観点から必要だと判断した」としている。

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