(鉄筆)インターネット利用環境実態調査

(鉄筆)インターネット利用環境実態調査
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 こども家庭庁の「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、学校種に関係なく9割強の子供がインターネットを活用しており、小学生の7割、中高生の9割以上が自分専用のスマホを持っているという。利用時間は高校生で6時間14分、中学生で4時間42分、小学生(10歳以上)で3時間46分だった。

 結果については、社会の動きから考えれば「そうだろう」と感じる方が多いのではないだろうか。この調査では子供とその保護者に、家庭でのインターネット利用のルールの有無の認識についても尋ねている。ルールがあるとの回答は、小学生が82.5%だったのに対し保護者は90.0%、中学生72.1%に対し保護者83.7%、高校生41.9%に対し保護者58.5%だった。

 ルールの有無に関する子供と保護者の認識のずれは校種が上がるにつれ拡大している。保護者が一方的にルールを決めると、ルールの有無についての認識は大きくずれるだろう。ルールの目的や理由を子供が理解し、納得することが重要になる。

 例えば、睡眠時間を十分にとらせたいと考えるならば、アメリカ大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手が1日10時間以上睡眠時間をとりパフォーマンスを上げている話や、厚労省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」などのデータを基にに睡眠の重要さを示すなど、その子にあった工夫が必要になる。

 保護者会などで、家庭におけるスマホの制限機能の推奨などだけでなく、ルールの決め方についてもアドバイスが必要ではないだろうか。

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