(鉄筆)交通人身事故

(鉄筆)交通人身事故
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 先月、小学1年生が学校から学童クラブに行くため横断歩道を歩行中、軽貨物自動車に突っ込まれ意識不明の重体になる事故があった。その前月も小学4年男児が交差点ではねられ死亡する事故、小学4年女児がごみ収集車にはねられて死亡する事故が起きている。

 警察庁の「子供の交通人身事故発生状況(2023年中)」の月別発生状況を見ると、4月が144件であるのに対して、5月155件、6月が183件、7月が180件となっている。4月は全国交通安全運動が行われ、交通安全への意識が高まる時期であり、連休が終わるころからが要注意の時期だと言える。

 子供が交通ルールを守っていても事故に遭うことがあり、そのような危険から身を守るためのすべを教えていかなければならない。

 警察庁の事故発生状況の他の項目で事故件数の多いものを見ていくと、曜日別では水曜日が最も多く299件発生。水曜日午後に職員会議を設定している学校が多く、放課後の時間が長いことと関連しているのかもしれない。時間帯別発生状況では16~18時が最も多く568件。遊び終わって薄暗くなる中、家路を急いでいるためではないかと思われる。学齢別・男女別では小学校男子が最も多く804件となっている。状態別では自転車乗車中が最も多く68.5%である。「小学生」「男子」「自転車」がキーワードになりそうだ。

 学校において安全指導をする際、あらゆる状況を想定して指導し漏れがないようにすることも大切だが、それと同時に子供の実態に即して重点化することも大切だ。

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