(鉄筆)オリンピック・パラリンピックの意義

(鉄筆)オリンピック・パラリンピックの意義
【協賛企画】
広 告

 サステナブル・エコ五輪を目指したパリオリンピック。東京大会と違う埋め尽くされた観客の熱狂的な応援が印象に残った。今回も選手のさまざまな戦いぶり、応援や支える人々の姿や声などが報道された。

 子供たちの記憶にはどの種目・選手の活躍や言葉が残っただろうか。男子体操やスケートボードでは信じられないような大逆転があった。「絶対に諦めんな」「1%の可能性を信じていた」の声が耳に残っている。「パンダではなくタイガーになれ」「努力を継続する才能があった」「一人ではやってこれなかった」なども心に残っている。

 今回、メダル初獲得の競技がある。陸上女子やり投げ、フェンシング男子エペ個人、水泳男子高飛び込み、男子ゴルフ、男子スポーツクライミング、近代五種など。団体ではフェンシング女子フルーレ。92年ぶりの獲得は総合馬術団体(自称「初老ジャパン」)。

 その道のりはどのようなものだったか。競技するかっこいい姿・努力してきた姿を見てこれに続く子供が出るだろう。北京五輪のフェンシング太田雄貴選手の初メダル獲得の姿が今回パリでの大躍進につながったように。パリでは各種目で14歳から20歳の新世代の選手が活躍し、次を見据えている。同年齢に刺激を与えるだろう。

 残念だったのは平和の祭典と言われるオリンピックの間にも戦争が続いていたことだ。すでにパリパラリンピックが始まっている。選手の活躍の姿を応援するとともに、学校でも話題にして、平和の祭典、オリンピック・パラリンピックの意義をみんなで改めて考えてみよう。

広 告
広 告