西暦2025年、21世紀に入って早くも4分の1が過ぎた。今年は昭和100年、放送開始から100年、戦後80年、近くは阪神・淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件から30年。マスコミではこれらの歴史や意義などを報じたり振り返ったりしている。
記事などからその歩みや歴史から学ぶこと、教訓として伝えたいことがさまざまに報じられている。新聞教育の材料が豊富にある。これらを教育に生かすことができるはずだ。しなければならない事柄もある。昭和100年、戦後80年などの節目に教師・子どもが一緒になって歴史を考える、これからの生き方を考えるよい機会としてもらいたい。
外から学ぶだけではなく、教師自身がこれまでの教職経験での体験や歴史から学んだことを子どもたちに伝えるのも大切にしたい。教職を通して体験した出来事や見聞した事実、そこから得た教訓などを当事者として子どもたちに伝えることも教師の役目の一つだろう。
教師間ではどうだろうか。ベテランは、若手教師に自らが体験した教育の歴史や新たな課題を乗り越えた豊富な経験を伝えているだろうか。社会や家庭・子どもの変化に対応してどのように教育を進めてきたか。次々と繰り出される教育改革にどう取り組んできたか。若手教員が増えている今日、ベテラン教師は自分たちの経験してきたことを教訓として今後に生かせるように伝えるべきだ。
目を凝らせば学校の内にも外にも教材となる材料は山ほどある。学校は教えるだけではなく、共に生き方を考える場でもある。